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「密着した子育てからのご卒業~」という文面を見て

皆さんこんにちは。

日に日に春の訪れを
感じる今日この頃です。
それと共に
新しい門出の時期でもありますね。
そのせいか、色々な家族の姿も目にします。

そんな中で最近、「家族」や「親子」について
考えることがあります。


先日子供が学校から持ち帰ったプリントに
PTA役員の方々の寄稿文がまとめてあるものを目にしました。
お一人の方が書かれている文面が
目に飛び込んできました。

そこにはある中学校の校長先生が
「保護者の方々、これまでの密着した
子育てからのご卒業おめでとうございます。
これからの育児で一番大切なのは子離れです」
といったお話しを入学式で聞いて
親として子育てを
振り返る機会をもらえたという内容の事が
かいてありました。

私は「密着した子育て」という言葉に
少しドキッとしました。

この校長先生の、的を得た最近の親子関係を
見抜いている言葉に、ハッとしたからです。


家族というのは、生活共同体として日々を
共にするわけですが
必要不可欠な大事な存在であると共に
お互いに、知らず知らずのうちに「当たり前の存在」
として、悪く言えば所有感が増してしまいがちです。
言わないでもわかるよね、というような
間柄になりやすいとも感じています。

そして密着していればいるだけ
力関係が発生しやすいという事も
実はあると思うのです。
それは体力的なとこであったり
思考であったり
経済的なことであったり。

その力関係のバランスが極端に崩れると
DV、虐待、過干渉、過保護などの状態が
引き起こされやすくなり
それがまた子供への余波として
様々な問題を引き起こすのも事実です。



親は、どうしたって
子供より実質的に力関係が上になりやすい。
でも、反面子どもの言いなりにもなりやすいのも現代の悩み。
そこを修正しながら子育てをするという事が
特にこの少子化の時代においては大事なことのように感じました。


教育学専門でよくテレビでもお見かけする汐見稔幸先生が
適度な「放牧環境」が育児には大切だと書いていた文章を目にしました。
今の時代は、子どもが自分で考えて行動できる
子供だけの世界が減ってしまったので
あえて意識的に、子どもを放牧環境に置くことが良いのではと
いうようなことが書かれていました。
それが子ども自身が意欲的に物事を考えたり
更には生きる力になると。


親が、子の様子をじーっと見つめ
一つ一つ評価をしたり、評価の言葉を伝えるのではなく
子の意向や意識をまず聞いて、受け止める
そして共有してみる
誉めるだけでなく、必要なら、諭したり、叱ることもしながら
押したり引いたり。

そんな日々の積み重ねが正解のない「子育て」なのでしょうか。
私も自分の子育て振り返りながら
子の将来を思うとき
幸せになって欲しいと思うのも親の常ですが
幸せを決めるのも個々の心です。

子供が自分で考えて歩んでいけるよう
親の思いを一方的に押し付けるのではなく
親が子の言いなりになるのでもなく
成長する子ども達と少しずつ親離れ子離れしながら
お互いが依存し過ぎない距離感を大事にしていきたいなと感じます。



さて、話は少し変わりますが
そんな子育ての振り返りの機会ともなる
OHANA来年度の初めての講座を
4月8日に開催します。
参加者募集中です。

当日は妊婦さんもお越しくださいます。
妊娠中に聞いておくことで
出産を迎える気持ちも変わってくると思います。

そしてパパのご参加もお待ちしております。
学校等では組み込んでないプログラムもあり
これがとても好評です。

家族で、いのちについて改めて考える機会を持ってみませんか?
お申し込みお待ちしております!
看護学科や
保育学科などの学生さんのご参加もお待ちしております。
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by ohana5midwife | 2018-03-21 09:27 | 活動予定
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